ヒッチハイクという言葉は皆さんご存知かと思います。ヒッチハイクとは「通りがかりの自動車に乗せてもらうこと」です。海外のバックパッカーが道路の脇に立って、親指を立てて止まってくれる車を待つイメージが強いのではないでしょうか。日本で実際にヒッチハイクの光景を見たことはありませんでしたが、一生に一度はヒッチハイクをしてみたかったのでしてみました。
大学生の時ヒッチハイクを決意した背景はこんな感じです。

新潟から東京に行く用事ができた。15時からだし、事前予約とかでもないからもしもの時も迷惑かからない。よしヒッチハイクに挑戦してみよう。
事前準備としてとりあえずスケッチブックとペンを買い、東京方面と書きました。

ヒッチハイクスタート
朝7時からヒッチハイクスタートです。
とりあえず歩道に立ち、スケッチブックをドライバーに見えるように掲げました。高速道路入口から近すぎず遠すぎずの場所を選びました。下道すぎて高速に乗る車がなかったのか、はたまた普通に停まってくれなかったのかはわかりませんが、30分経っても止まってくれる車は現れませんでした。
早くも心が折れそうになる中(心弱すぎますね笑)、自分の後方にこれから発車するトラックに気が付きました!意識していませんでしたが近くに工事中の土地がありそのトラックでした。
そして思わず声を掛けましたー!
そして乗せてくれましたー!
そして高速バス乗り場駐車場に到着しましたー!
???
高速に乗る予定はないということでしたが、高速に乗りたいということと、迷惑にならないように通り道のどこかで降ろしてほしいとだけ伝えていました。
もちろん高速バスには乗りませんので、付近でスケッチブックを掲げヒッチハイクをしてみました。
乗せてくれる車には出会えませんでしたが、出会った人から有力な情報を得ました。
サービスエリアまでの道のり
なんと10キロくらい先にあるサービスエリアが外からでも入れるらしいのです!
サービスエリアにさえたどり着ければなんとかなるという思いがあったので、外から入れるなら歩いて行っちゃえ、ということでSAまで歩いていくことにしました。
ヒッチハイクなのに歩いていく決心をした自分、、、
一応ヒッチハイクも忘れておらず、歩きながらダメもとでスケッチブックは掲げていました。(笑)
道端で出会った人に「SAはこっちでいいのか」や、「徒歩でも入れるのか」など確かめたりして歩き進めました。
すると後半に1台の車が止まって声を掛けてくれました!
ダメもとでもスケッチブックを掲げててほんとによかったです!
サービスエリアのウォークインゲート近くまで乗せてくれました。近くのSAが徒歩で入ることができて救われました。
そしてヒッチハイクらしいことも初めてできました。
サービスエリアにて
サービスエリア到着後は、自分から声をかけて東京方面に向かうドライバーさんを探しました。
「東京にもつながる高速道路なので誰かしら東京方面に向かう車があるだろう」という考えからでした。

順調にも2~3人目に声を掛けた方に2つ先のSAまで乗せていただけました。
スケッチブックを見せながらヒッチハイクをしている旨を説明するとすぐに理解していただけました。女子一人は危ないから気を付けてねと心配してくれる優しい方でした。
自販機での出会い
次の方との出会いは自販機エリアでした。既にここのSAでも2~3人に断られており、心が弱っていました。(自分の心の弱さを痛感…)
とりあえず暑いし気分転換に飲み物でも買おうと自販機エリアに向かいました。
飲み物を買っている途中(ペットボトルを取り出す前)でしたが、他の自販機にトラックのドライバーさんらしき方がおり、私のアンテナが反応しました。
思わず声を掛け、ヒッチハイクをしている旨を伝えました。
すると、なんと快い返事をいただけましたー!
嬉しすぎて取り出す前のペットボトルの存在はすっかり忘れてました。おそらくどなたか優しい方の手に渡ったことでしょう。
後から乗せてくれた理由を聞いたら困ってそうだったからということでした。どんな表情で声を掛けたかは覚えていませんが、必死だったことは確かです(笑)
車内では、自分の今までの体験談や人生観などいろんなお話をし、相手の体験談などもきいて盛り上がりました。トラックの方が運転手仲間とハンズフリーの無線機で話しているときは邪魔にならないよう静かに景色を楽しんでいました。
神奈川県方面に向かっているということでしたが、降ろしていただいた場所は新宿近くの目的地付近でした。どこを走っているのかなどはわかりませんでしたが、車が停まって降りてみると目的地の最寄り駅の階段入口が目の前にありとても驚きました。
感謝してもしきれないほど感謝の気持ちでいっぱいでした。
振り返り
幸運に恵まれ、無事13時ごろ東京の地に降り立ち、ヒッチハイクチャレンジは終了しました。一歩間違えばどうなっていたかという場面も多々ありました。行き当たりばったりならではのスリリングさでした。
記述通り、私のヒッチハイクは自分から声をかけて行先方面が近い人に乗せてもらい、少しでも目的地に近づくというやり方がほとんどでした。
自分から声をかけるスタイルのため、すべて自己責任です。女子一人ヒッチハイクはトラブルに巻き込まれる可能性もありますがそれを承知で実行しました。
実行できて自信にもつながりましたし、人の優しさ・温かさに触れて心があったかくなりました。

まとめ
正直、実行する前は不安だらけでした。東京で予定も決めていたのでその時間に間に合うかが不安すぎて、予定より30分早起きしてヒッチハイクを開始したくらいです。
しかし、結果は高速バスと同じくらいの時間で、しかも目的地近くまで乗せていただくことができました。
一人でやろうと決意する前は初めて会う人とペアでヒッチハイクに挑戦するイベントに参加しようかとも思いましたが、初めてやるなら一人がいいという譲れない思いがあったので、一人でやりました。
初めての人に声を掛けるのは勇気がいりますが、ヒッチハイクをしていることを伝え、自分の想いを言葉に乗せれば気持ちは伝わります。乗せてもらううえで大切なのは、感謝の気持ちを忘れないということです。
どちらもwin-winになるように、乗せてよかったと思ってもらえることが大切だと私は思っています。事実、車内ではほぼお話ししていました。
普段は出会えない方に会える、自分から出会いに行くヒッチハイクはとても魅力的だと思います。
 
  
  
  
  
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