インド秘境の村でのホームステイ

体験記

北インドのラダックにある標高4200mの村でのホームステイ。10時間のトレッキングや秘境という言葉に惹かれて参加してきました。

人間の本来の生活がしたいな♪秘境の村とか魅力的だなぁ。

どんな経験をしたのか?

秘境の村まで、馬やロバと一緒にトレッキング

秘境の村までは、標高4000mのlingshed Villageから車とトレッキングで約10時間。

道路は作っている最中のため、歩いてでしか行くことができない秘境の村というわけです。

大きいバックパックは馬に括り付けて、小さいリュックの身軽な状態で歩いていきます。

私たちだけではなく、仕事で出稼ぎに来ていた秘境の村出身で故郷に帰る方たちと一緒でした。

私たち日本人には、疲れたり体調が悪くなった人用に馬が手配されましたが、現地の方は慣れているのでロバに荷物を括り付けて、慣れた足つきで歩いていきます。

私は暑さに弱く、何度も馬にお世話になってしまいました。汗

馬に乗るのも初めてで楽しかったです。(笑)

トレッキングの道は、足幅1つ分ぐらいの場所もあり、足幅2つ分あれば広く歩きやすいと感じるくらいでした。

大自然の中の登山は空気も良く気持ちよかったです。

Dipling Villageのご家族の家で6日間のホームステイ

日本人は5人参加しましたが、全員別々の家に1人ずつお世話になりました。

私は、父・母・3人姉妹のご家族と一緒に6日間暮らしました。

英語は子供たちにはちょっと通じるくらいで、家族内の会話はラダック語でした。

指さし手帳でいくつか覚えていきましたが、聞き取りが難しかったです。

川での食器洗いを手伝ったり、手洗い用の水を汲みに行ったり、モモ(日本版の蒸餃子)を一緒に作ったり、学校について行ったりして村では過ごしていました。

折り紙を持って行ったので、家族分の鶴を折ってプレゼントしたり、多面体も喜んでくれました。

ラダック語にも挑戦して、短い簡単なメッセージを書いて喜んで貰えたのも良い思い出です。

羊やヤギ、牛との共同生活

Lingshed Villageに行く途中の山を越える時も放牧しているヤギや羊には遭遇していたけど、私がホームステイした家の1階は羊やヤギのお部屋がありました。

人間は2階以上に住んでいました。

一番外側の家の玄関は、羊ヤギたちと同じでした。

子羊は村中で自由に動いていたり、一緒にいるのが当たり前でした。

朝8時ぐらいに、自分の羊やヤギたちを放牧当番の村人に預けに行きます。

村中の羊やヤギたちが一カ所に集まり、当番の村人が山の上まで放牧に連れていきます。

夜5時半ごろに帰ってくるので自分たちの羊やヤギを迎えに行きます。

ほとんどの羊やヤギたちは自分たちの家が分かっているので、誘導しなくてもそれぞれの家に戻っていきます。

動物が当たり前にいる暮らしっていいなぁと思いました。

村を歩いていて出会った村人宅にお邪魔してお茶をいただく

村を散歩して村人に会うと、お茶に誘われます。

40人くらいの小さな村なので、みんなお互いに知っています。

一人で歩いていても平和なので、ゆったり村を歩き回り、出会った村人の家にお邪魔して何回かお茶をいただきました。

チャイやバター茶が一般的です。

お茶を飲んで一息つく時間は本当に穏やかで幸せな時間でした。

川で洗濯、食器洗い、顔洗い、頭洗い

川で洗濯する生活は憧れでした。

朝起きてから川で顔を洗い、頭も洗い、服を洗濯して近くの岩に干して風で飛ばないように石を上に乗っけます。

上記が朝の日課でした。

乾燥地帯で雨がほとんど降らないため、朝に洗濯を済ませると夕方には乾いていたりします。

食事で使った食器もいったん溜めてから川で洗います。

食器をためるところはいつも一緒だったので、何も言わずに近くの川で洗っていたら、家のお母さん(アマレ)が来て一緒に洗いました。

何か役に立ちたいと思ってやった行動を受け入れてくれてすごく嬉しかったです。

学校に行って授業見学&遊び

村には学校があり、12人の子供が通っています。

私のホームステイ先の子は2人通っていました。

最初は学校の外で朝礼を行ってから学校の教室に入ります。

小学生以下、小学生、中学生の子供たちのうち先生は2名でした。

自分たちでテキストを進める授業形式の小学生の教室に行ったら、教えてほしいということで英語のテキストの音読をしたりしました。

あとは授業の時間なのか休憩の時間なのかわからないまま一緒に遊びました。

言葉もラダック語でほぼ理解はできていませんでしたが、なんとも楽しい時間でした。

中学生の授業では、今度学校建設に関わった方が学校に来るということでその方に感謝の気持ちを伝えるスピーチの練習をしていました。

のびのびと村で育っている子供たちがまぶしかったです。

物が少なかったり、同じものを長く使い続けていたり、ものであふれている日本との対照的な姿に考えさせられました。

ラダック語でのコミュニケーション

英語を話せる方は少数でラダック語が村での主な言語です。

ラダック語で村人と話したいと思ってホームステイ中も勉強をしていましたが、リスニングが難しく、実際にできたのは簡単な挨拶くらいでした。

「ジュレ―」こんにちは

「カムザン イナレ?」元気ですか?

「カムザン インレ」元気です。

言語が理解できたらもっとお互いにコミュニケーションをとれたのではないかとも思いますが、ストレスなどはなく村でのホームステイはとても居心地が良かったです。

普段村人がどんな会話をしてるのかすごく気になるので、ラダック語を勉強して、次に村に行くときはちょっとでも話している内容を理解できるのが理想です。

まとめ

モノがあふれて便利な日本とは対照的な標高4200mの村でのホームステイ。

日本に居たら不便さを感じるであろう状況も、村では不便さは感じませんでした。

村人との触れ合いに心が温かくなり、村人の心の豊かさを感じました。

電気も2020年に村に来たばっかりで、冷蔵庫もお風呂もありませんが、村全体のゆったりとした時間がなんとも心地よかったです。

本当の豊かさとはなんだろうと考えさせられました。

また絶対に行きます!

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