小田原から東京(有明)まで26時間以内に歩くイベント。100キロエクストリームウォーク。インスタの広告で目にして惹かれたので参加してみました。
参加前の気持ちはこんな感じです。

以前東京から富士山駅まで歩いたことがあるし、100キロくらい歩けるでしょ。道中の自然・景色も楽しめそう!
100キロを舐めていますが、参加後の感想はいかに(笑)。
参加者キット
参加者には参加者キットが送られてきます。
ナンバーカード(ゼッケン)2枚、クリップ、誓約書、参加賞のタオル、マスク
ナンバーカードにはリタイア時の連絡先番号が記載されています。バーコードも記載されており、チェックポイント(CP)でバーコードを読み取ってもらうことが通過チェックになります。ナンバーカードは読み取りやすいように服の前方とリュックなどの2つにクリップで留めます。
100キロウォークスタート
集合場所は小田原城址公園でした。誓約書を提出し、水や飲料粉末、ライト(缶バッヂ型)などを受け取ります。
荷物も預けることができます。ゼッケンのアルファベットと番号によって荷物のかご台車が異なります。
出発時間もゼッケンのアルファベット番号ごとに異なります。出発時間になったらスタート地点に移動して、いよいよ出発です。
第1・第2CPまでは体力の差が出ないので、基本大きな集団として歩きます。狭い歩道を大人数で歩くので無理のない範囲で追い越したり抜かれたりして歩いていきます。
時間&ペース配分
お手洗いは道路沿いのコンビニで貸してもらうことになります。第2CPまでは参加者で混雑するため、その分の時間のロスは考慮する必要があります。
100キロを26時間以内に歩ききるには、1時間で約4キロですがこれには休憩やお手洗いの時間が含まれていません。
CPでの休憩時間を20分×6、お手洗い混雑20分が3回程度、お手洗い含むコンビニ時間が計30分(1回5分を6回ほど)と考えると、1時間で約4.5キロ歩く計算になります。
1時間で約4.5キロのペースを保てれば100キロという未知なる距離を26時間で完歩できるのです。
CP(チェックポイント)
ゴールまでにCP(チェックポイント)が6カ所あります。まずナンバーカードのバーコードを読み取って通過チェックをし、その後にCPごとにでる軽食や飲み物を受け取ります。
水・おにぎり・みかん・ジュース・パンなどを楽しみ、体力を回復させることができます。唯一座ることができる時間なので、ストレッチしたりして筋肉をほぐすことが大切です。

結果
ペース配分を全く考えておらず、なるべく早くゴールしたいとしか考えていなかった私は第1CPまでを1時間6.7キロのペースで歩いていました。
そして徐々にペースが保てなくなり、第3~4CPまでは1時間4.5キロとかなり落ちました。
このペースを保てれば100キロ完歩も可能でしたが、第4CP出発直後から膝と足首に痛みを感じ始めました。痛さを我慢しながら少しずつでも前に進み、信号で止まるたびに屈伸などのストレッチで痛み改善を試みました。
歩いているときは、ここで無理をしすぎて歩行困難になったらどうしようというリタイアの気持ちと、次のCPまであと少しだからとりあえずそこまでは頑張りたいという気持ちが葛藤していました。
しかし最終的には足を引きずる形になったので、リタイアを決めました。
リタイアを決心したときは真夜中だったので、とりあえず次のコンビニに出会ったらそこで住所を聞いてタクシーを呼ぶことにしました。

運が良いことにコンビニに向かう途中で信号待ちしているタクシーがいたので、声を掛けて乗せてもらえることになりました。
ここまで頑張ったからリタイアしてもいいよとリタイアを後押しされている気分でした…!
コンビニで待っててもらい、リタイアの電話を掛けました📞
リタイアの流れ
ゼッケンに記載してある連絡先に連絡して、リタイアの旨を伝えます。
預けた荷物の受け取り方を聞かれます。翌日にゴール地点に受け取りに行く、または着払いで送ってもらうのどちらかを選び、リタイア報告は終了です。
タクシーでは、疲労と睡魔と足の痛さと汗の気持ち悪さと水分不足から解放されるという安心感の中、爆睡できて幸せでした(笑)
タクシーを降りるときは、休めたから足の痛みが治っているのではと期待しましたが、タクシーと自宅のほんの少しの距離も足を引きずりながらゆっくりしか進めませんでした。
何とか自宅につき、私の100キロウォークチャレンジは終了したのでした。


100キロウォーク舐めてた…。足の痛さも予想外だが、睡魔に襲われて辛すぎた…。ふっかふかのお布団が恋しい…。冷たい飲み物が飲みたい…。100キロウォーク辛すぎる…。
装備に関して
装備の身軽さが重要です。前泊などで荷物が多い方も、100キロウォークに必要ない荷物は出発地点で預けることができます。
私の実体験から必要最低限の装備をお教えします。
〇装備編 ・履きなれた靴、温度調整しやすい上着、吸汗速乾シャツ、ストレッチの効いたズボン、帽子、ヘッドライト、腕時計
まずは装備編です。100キロも歩くので履きなれた靴は必須です。靴擦れや足・膝の痛みの原因になります。
100キロウォークの開催時期は春と秋ですが、どちらも朝と夜の気温差はありますので体温調整ができる上着があると便利です。夜でも歩くと暑くなるので防風のジャンパーぐらいでよいでしょう。
ただ夜のCPでの休憩時は汗が引いて身体が冷えるので注意です。寒いからと言ってたくさん着こんでしまうと、歩き始めたら暑くなりすぎます。
昼は汗をかかない適度な服装(吸汗速乾シャツなど)で歩くことで、夜の汗による冷えは防げるのではと思います。または休憩時はたくさん着こみ、CP出発時は歩いたら暑くなることを考慮した服装にするとよいのではないかと思います。
帽子は日よけに最適ですし、夜も歩くのでヘッドライト、ペース配分確認のため腕時計も必要です。

持ち物に関して
〇リュック編 ・履き替え用の靴下、着替え、水、日焼け止め、携帯電話、現金、雨具、手袋、タオル、ビニール袋
次にリュック編です。体にフィットして軽いリュックが最適です。
私は普段使っているリュックで参加しましたが、慣れている経験者ほどリュックはコンパクトでした。
私の場合、靴下を履き替えると足がスッキリして気持ちよかったので、履き替えの靴下はCP分(6足)あってもよいのではないかと思います。
汗をかいたときの着替えや、水分補給用の水・スポーツ飲料、体力回復のための軽食も必須です。途中のコンビニで買うこともできます。手袋は防寒にも役立ちます。
ルートは事前に知らされますが、基本はまっすぐです。右折するときなどは、スタッフの方が立っていてくれるのでわかりやすかったです。
同じ参加者の方も常に1~2名は見える範囲を歩いていたので、その方たちを頼りに付いていき、携帯はリタイアの時ぐらいしか使いませんでした。←参考にしてはいけないと思います(笑)
モチベーション維持
途中でリタイアした私ですが、モチベーションの維持も100キロ完歩には重要ではないかと思いました。
そもそもペース配分を考えていなかった私ですが、周りの参加者の中には友達とお話ししながら歩いている方もいて楽しそうでした。
100キロ歩ききる体力温存のために一人で黙々と歩いていましたが、睡魔にも襲われ、ふかふかのベッドで寝れたらどれだけ幸せだろうと心が折れたのもリタイアの要因です。
引きずるほどの足の痛みは仕方ありませんが、睡魔や歩き続けられるほどの足の痛みであれば同じペースの友達と励まし合えればなんとか耐えられるのではないかと思います。

気を付けたいポイント
26時間以内に100キロ歩ききる上での気を付けたいことをまとめてみます。
①自分に合った無理のないペース配分
②必要最低限の持ち物と身軽な装備と軽量化のリュック
③励まし合える友との参加または音楽でモチベーション維持
練習して自分のペースを理解したうえで100キロに臨むことが理想です。
時間がなくもう本番間近、100キロは歩けるでしょという以前の私のような方は、上記のポイントを押さえ、100キロ完歩目指してください。応援しています。
おまけ
足首の腫れと膝の痛さにより、いつもの5分の1の速さでしか歩けなくなりました。ゆっくりな日常を送り、完治に約1か月を有しました。
身をもってぶっつけ本番の甘さを痛感しました。これを読んでいる方は、練習をして事前準備を整えてから本番に臨みましょう。
100キロを舐めてはいけません!切実に!
100キロウォーク、今回の反省を踏まえてまたチャレンジしたい…です…!
とりあえず100キロの装備整えるなら、エルブレスとかゼビオとかがよいかな。
スポーツショップってそのあたりだよね。
体温調節しやすい装備の重要性感じたから、とりあえず良さそうなの見てみますか。


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