無人島に行ってきた~無人島キャンプツアー姫路編~

体験記

一生に一度は行きたいランキングで上位に上がる無人島。ルーティンの日々に疲れ、大自然に癒されたいと思い、「無人島」の文字が頭に浮かびました。無人島プロジェクトの存在は知っていましたが、本気で無人島に行こうとは考えたことがありませんでした。しかし無人島プロジェクト参加者の体験記を読み、すぐにでも無人島に行きたくなり、無人島ベーシックキャンプの参加を決意しました。

これから無人島での非日常体験を紹介していきます。

無人島というワードからはガチなサバイバルを思い浮かべると思いますが、無人島ベーシックキャンプはいうなれば「無人島キャンプツアー」です。テントや道具、最低限の食料は用意していただけます。さらに参加者だけでなく無人島に詳しいスタッフ、看護スタッフがいるので安心です。

岩ダイビング

無人島に行った目的の一つが岩ダイビングでした。体験記の投稿に岩からジャンプして海に飛び込んでいる写真があり、自分も絶対やりたいと思いました。仲間もたくさんいて安全性も確保されていました。高さも低くもなく高すぎでもなくちょうど良かったです。そのため怖い気持ちはなく思いっきり前にジャンプして飛び込むことができました。不安要素といえば、ゴーグルをつけたまま飛ぶか手に持って飛ぶかぐらいでした(笑)。既に飛び込んだ人のシュノーケルが海に浮いているのをみていました。私はゴーグルだったので、ゴーグルって浮くんだろうかなどと考えていました。結局ゴーグルをつけたまま飛び出しましたが、水に当たった衝撃でもゴーグルは外れず、楽しい!という気持ちでいっぱいでした。

魚獲り

魚釣りはやったことがありませんでしたが、魚獲りに挑戦してみました。握力は自信がありませんでしたが、そんな私でも魚を捕まえることができました。シュノーケルではなくゴーグルで挑んだのでそんなに深いところには行けませんでしたが、自分にできる範囲内で頑張りました。ゴーグルをつけて泳いだのは何年ぶりでしょうか。体力の低下が激しく、長時間浮いているのは疲れるので水の中にある岩の上で休みながら、気づけば数時間過ぎていました。

岩の木陰に魚たちが集まっていることが多くその光景は美しかったです。しかし生きるために自分で魚を捕まえないとご飯が食べれないので、複雑な気持ちながら、結果的に10~15㎝の魚を3匹捕まえることができました。1匹目を捕まえたときは、自分の銛に何か不思議な感触が付加され、振動が伝わりよくわからない感情に包まれました。自分で苦労して捕まえた魚は普段食べる魚とは一味違った美味しさでした。しかし同時に感謝も忘れてはならないと思いました。

火起こし

火おこしの方法には数種類ありますが、今回の火おこしは複数人の協力が必要だということをあらかじめ言っておきます。用意されたものは①火きり板②ロープ③麻ひも④火きり棒⑤ナイフの5つ。それ以外は無人島にあるものを使用しました。

まずは下準備として、板にナイフでV字のくぼみをつける。そして麻ひもをほぐし、ふんわりした麻の塊を作る。平らな場所を見つけ板を置き、両端を足で押さえてもらう。V字のくぼみに火起こし棒をセットし、棒にロープを数周巻き付け、両端を順番に引っ張る。同時に棒を固定する必要があるので、もう一人の協力を得る。回転する棒が倒れないように直に手で押さえると摩擦で熱くなるため、熱を通しにくく丈夫なものを探してくる。今回使用するのは無人島の海辺にたくさんあった貝殻。

これで準備は整いました。2人で板を押さえ、1人が棒が倒れないように貝殻を仲介して手で上から押さえます。1人がロープを順番に引っ張って棒を回転させて摩擦を利用し、煙をまとった茶色の削り粉を発生させます。これが火種です。火種を麻の塊に投入し温かさを感じたら、長く細く息を吹きかけます。うまくいくと急に炎が発生するので軍手や燃えにくい手袋の使用推奨です。ロープを引っ張る役を交代しながら、運良く30分ほどで火おこしに成功しました。

※下記のイラストはロープではなく手で火起こしをしていますが、ロープの方が少ない力・短時間で火をおこすことができます

島一周

無人島を一周する大冒険。岩の上を進んだり、海を泳いだりして進んでいきます。岩はコケなどで滑りやすいので少しでも気を抜くとけがをする可能性があります。海の中にはウニがいるため、海の中で足をつくときはウニがないことをきちんと確認する必要があります。服装としては、長袖のラッシュガードに、足首もしっかり覆うトレンカを推奨します。私は、足首が少し出ていただけでしたが、知らない間に血が出ていたので足首もしっかり覆うことを強く勧めます。そして特に大事なのが、マリンシューズです。底が厚く、滑りにくいマリンシューズは安全のために必須です。

まとめ

無人島は普段とは異なる非日常が体験できる場所です。人間の手が加えられていないからこそ、自然を楽しみ、あるもので代替して工夫しなければなりません。ものであふれて工夫が必要ない現代の技術はすごいですが、機械に囲まれ不自由がないのもつまらなく感じてしまうのもまた事実。たまには機械や人工物から離れ、自然に囲まれ、自分自身と向き合うことも必要だと思います。少しでも無人島に興味があるなら思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか。

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